タイやカンボジアなどの東南アジアに旅行に行くと、都市部の観光地では英語が通じますが、田舎に行くほど現地の言葉しか通じなくなります。そこで指さし会話帳を持っていけば、その不安は解消されて、ローカルとも交流出来て、素敵な旅になること間違いなしですよ。
今回は、指さし会話帳の使い方を、実際のエピソードを交えてご紹介します。
海外では、スリなどの犯罪に目をつけられないためにガイドブックや地図をむやみに広げたまま歩かない方がよいと言われていますね。
指さし会話帳も基本的には同様に、必要な時にだけかばんから出すようにします。
よく使うシチュエーションは、
-乗り物に乗るとき。(○○に行きますか?、○○に行きたいです。)
-ご飯屋さん。(食事の注文。お手洗い。)
-お土産屋さん(いくらですか?値下げしてください。○色はありますか?)
-カフェで店員さんとおしゃべり(どこから来たの?)
-宿でチェックイン等(今日泊まれますか?部屋を見せてください。トラブルを伝える)
-宿でゲストやスタッフとおしゃべり(どこから来たの?おすすめの観光地教えて。)
などです。
本は、シーン別に分かれていて該当箇所がわかりやすいうえに、
現地の文字にカタカナがふってあり、指をさすだけでも伝わるし、勇気を出して声にだしてみると、一生懸命聞き取ろうとしてくれます。かわいいイラストで癒されます。
実際に使うときには、一度「これとこれで伝えるぞ」と自分の中で決めてから話しかけるとスムーズです。
相手も、指さし会話帳を使って答えてくれようとします。盗られることはまずないので、快く貸すといいでしょう。
エピソード
タイ編
海外旅行をツアーではなく個人手配で回る楽しさに気付かせてくれたのがタイでした。
10年近く前、バンコクからアユタヤ遺跡まで自力で電車で行くとツアーの10分の1程の値段で行けると知ったことがきっかけです。
その電車はローカルが日常生活で使っているもので、時刻表もタイ語。読めません。
駅員さんもタイ語しか話せません。なんとか地球の歩き方と指さし会話帳を駆使して、切符を買えたときの達成感。
帰りの電車を待つ駅で、しばらく電車が来ないっぽいことを教えてくれた駅員さん、疲れて車内で寝入ってしまい、起きた時に今どこの駅か聞いて、とても控えめに恥ずかしそうに答えてくれた乗客のお姉さん。
心が通った感じがして、とても嬉しかったです。
また、当時は、バンコクでもバスの運転手さんは英語が通じませんでした。指さし会話帳を使って行きたいところを伝えると、「降りるところで教えてあげる」と。優しい。道中「まだだよ」みたいなジェスチャーくれたり、降りるべきところでちゃんと降ろしてくれました。
乗客もローカルばかりの市内バスなので、英語で聞けない不安感があるなか、運転手さんが気にかけてくれるのは、大きな安心感がありました。
私は、この制度(?)を知ってから、タイではずうずうしく運転手さんに行先を伝えることにしています。
チェンマイのゲストハウスでは、興味津々に宿の人達でページをめくってあれこれ言いながらきゃっきゃしていて、かわいいなあと癒されました。
カンボジア編
プノンペンでトゥクトゥクに乗るとき、観光客はぼったくられているらしいんですね(現地在住友人談)。クメール語でペラペラっとしゃべればローカル認定されて地元価格になるらしいのですが、それはハードルが高いので諦めて友人に任せました(笑)
お土産を買うのに便利な 大きな市場があって、そこでの値下げ交渉に本が大活躍しました。指さしながら言うと、どれどれ、しょうがないなあ~って感じでおまけしてくれました。
今では80ヵ国以上に対応しています。
日本に来ている観光客に、日本語で「アリガトウ」と言われたら嬉しいので、なるべく私もその国の言葉をつかうように心がけています。
これからの旅行先の母語が英語以外でしたら、ガイドブックと合わせて持っていく価値のある一冊ですよ。